進路について

1.在校生の進路

 白樺高等養護学校では、本人・保護者の希望を尊重し、生徒本人の状況や3年生の9月に実施する現場実習の評価を基に、卒業後の進路を決定しています。

一般就労
 卒業後は、小売業、運輸・物流業、飲食サービス業、介護業などの事業所に就職しています。また、本人の希望を基に、新しい業所の開拓もしています。
福祉的就労

 卒業後、福祉サービス事業所で、「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」などの福祉サービスを利用する人が多くなっています。そこでの作業や訓練を通して、社会性や働く意欲、技能を身につけ、一般就労を目指しています。

 

2 卒業後の支援

 卒業後、生きがいを持って生活し、安定した就労ができるように、また、地域社会の一員として、社会参加・自立していくことができるように、様々な支援を行っています。

訪問による支援(職場・福祉サービス事業所)
 本校では、卒業後3年間を目処に、年に2~3回の巡回訪問を行います。内容は、職場や福祉サービス事業所を訪問し、必要があれば、職場の方と連携し卒業生の支援を行っています。卒業後3年以上過ぎても、相談があった時、その都度支援を行っています。
招集による支援

<青年学級>

 卒業生の余暇活動を充実することや、社会生活に必要なマナーなどを学ぶ場として、青年学級を行っています。体験・見学活動、水泳、カラオケ、ボウリングの活動を2ヵ月に1回ほど実施しています。

<同窓会>

 同窓会への入会は、卒業式の日に、同窓会入会式を経て入会します。同窓会費は、1,000円です。同窓会の各回生の代表幹事は、幹事会(年に2回)に出席して、青年学級などの内容や担当者を決めています。

<卒後3年一泊旅行>

 8月下旬の土日に、卒後3年の卒業生を対象とし、定山渓、新篠津など観光地への一泊旅行を行っています。参加者は、現旧職員を入れると50~60人程度になり、卒業生の多くが楽しみにしています。回生別に懇談を行い、日頃の悩みの相談や情報交換を行っています。

<しらかば会>

 「卒業と父母の会」と連携して、各地区の卒業生と保護者が集まり、会合を開いています。札幌、小樽、岩見沢、苫小牧・室蘭、日高、帯広、滝川、旭川、千歳・恵庭の9地区で「しらかば会」を実施しています。昼食会、ボウリングやカラオケ、パークゴルフなどで楽しみながら近況を話し合います。卒業生同士で結婚したカップルも参加しています。また、毎年7月に「卒業生と父母の会」主催の一泊旅行も実施しています。定山渓、北湯沢などの近郊の場所から、帯広、函館などの遠方地まで、貸切バスやJRを利用して行っています。毎年、卒業生が約250名程度参加しています。

文書による支援

 卒後3年を対象に『しらかばだより』を年間3回、『1年のあゆみ』を年度末に1回発行しています。『しらかばだより』は、「新卒版」「卒業生版」「新卒保護者版」があり、卒業生の動向や制度に関する内容を中心に記載し、卒業生一人一人に、学生時代に関わった先生からのコメントを記載しています。『1年のあゆみ』は、青年学級や各地区のしらかば会の様子や参加した卒業生の感想を掲載しています。